公的介護保険制度を制する者は老後を制する

介護保険制度のおかげで、自由に介護サービスを選択できる時代になりましたね。それは同時に介護を自らの裁量で設計できるということであり、設計次第では介護費用に大きな差が生じるようになったということです。かつてのように民生委員やケースワーカーなどが高齢者住宅にやってきてあれこれと面倒を見てくれる時代ではもうなくなっていますし、そもそも介護保険サービスも自発的に利用者が申請しなければいつまでも利用できません。だからこそ、仕組みをよく理解して賢く使いこなすことが老後を制するといっても過言ではないでしょう。

サービスを自分で選べる時代

そもそも高齢者を家族などの個人ではなく社会全体で支えようという理念のもとに社会保険方式の介護保険制度がつくられました。社会保険方式ということは年金や医療保険同様に加入者が保険料を支払い、それに応じて給付が受けれる仕組みで負担と給付の関係が明確なので保険料を支払っている加入者の合意が目られやすいというメリットがあるといえるでしょう。その結果、介護を必要とする人はサービスをある程度自分の判断で選べるようになったのです。

公的介護保険制度の3つのしかけ

介護保険制度はかつての健康保険制度の失敗を教訓につくられているので、医療費が無尽蔵に肥大しないように3つのしかけが組み込まれているといえるでしょう。第一に利用者は費用の1割を自己負担するというのは周知の事実ですよね。決して無料ではない点に意味があり、有料であるからこそ利用の際にさまざまな工夫がせまられます。第二に利用限度という上限を規定し、そのことにより過度にサービスを利用しようとする人を抑制し、利用者全員が平等に利用できるようになったのです。第三に現物給付のため訪問介護のサービス提供や施設の利用、医療の給付といった金銭以外の方法をおこない、不正受給やモラルハザードを起こしにくくする効果が期待できるようになっています。

介護の派遣では雇用や勤務の形態に合わせて様々な仕事が用意されているので細かい条件を絞り込んで決められます。